フルサイズ超広角19mm写るんです(MS-OPTICS Hipolion)
「超広角写るんです」とでも言えば良いのか、宮崎さんの試作機
このレンズに一番似合うTTArtisanのマウントアダプターを使ってα7Cに装着してみました。
フルサイズ超広角19mm写るんです、です(笑)
オリジナルの写るんですがプラスチック製の非球面メニスカス(三日月型)レンズを1枚使うのに対して、このHipolionは光学ガラスのメニスカスレンズを2枚対向で使った究極の対称型レンズ。その2枚の間にF2.8からF16の絞りを組み込み、鏡筒を∞から30cmまで繰り出せるようにしてしまう宮崎さんの熱意には感心するばかり(構想から10年掛かったそうです)。
さて肝心の写りですが、この構造なら画像端に色かぶりの発生が容易に予想されます。実際には、α7Cのセンサーに限った話ですが、周辺減光が画像左端より右端の方が大きく、右端にグリーンの色かぶりが発生します。しかし程度は予想よりも小さく、被写体を選べば十分使える印象。裏面照射型のCMOSが頑張ってこれくらいに抑えてくれていると思われ、もっと以前のセンサーならこの程度では済まないはずです。
とは言え、モノクロにするとグッと雰囲気が出るので、このレンズは新宿や大手町の高層ビル群のような、自然というよりは人工物をパシャパシャとモノクロで撮るのが良いのではないかと思いました。
現状、変異型ウィルスが怖くて自宅ベランダから出られないのですが。。。