レコード針聴き比べ(AT-VM95E・VM760SLC・Blue Point Special EVO.3/Hi)

レコード針聴き比べ ・Audio-Technica AT-VM95E MMカートリッジ 6,660円 ・Audio-Technica VM760SLC MMカートリッジ 75,700円 ・SUMIKO MCカートリッジ Blue Point Special EVO.3/Hi 62,945円 それぞれ重さが違うので針を替えるたびに針圧調整を行いました。

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題材はカラヤン/アンネゾフィームター/ベルリンフィルブラームス バイオリン協奏曲

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ノラ・ジョーンズ Come away with meの二枚

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結論から言うと一部の方が針の沼に嵌まってしまう理由がよくわかりました(笑) 最初はベーシックなAT-VM95E(接合楕円針)から。万能選手らしくそつなくキレイに聴かせます。何の問題もありません。素晴らしい音色です。

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次にMM最高峰のVM760SLC(無垢特殊ラインコンタクト針)、明らかに音の解像度が上がった感じ。あくまでAT-VM95Eの延長線上で高音質化したように聞こえます。細かい音が聞こえてくるのでもしかしたら聴き疲れするかもしれませんが、デジタルに慣れた私には違和感なく高音質でした。

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そして最後にSUMIKO Blue Point Special EVO.3/Hi(おそらく接合楕円針)、本来MMタイプの10分の1以下の電圧しか発生しないMCタイプの発電能力を2.5mVまで高めたモデルでMM環境でそのまま使用することが出来ます。これを聴き始めた途端に私も家内も「これは違う」となりました。俄然音に立体感があります。細かい描写は針が上等なVM760SLCに譲りますが、音に奥行きがあり、かつ低音の量感もMMに劣りません。これは気に入りました。

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高出力MCタイプはDENONにもORTOFONにもありますが、どちらも何となく片隅に追いやられて肩身の狭そうな位置にあります。それに比してSUMIKOはそれを売りにしている節があり、この針の上にまだSongbird(Hi)とBLACKBIRD(Hi)の2種類ラインナップされています。SongbirdはBlue Point Special EVO.3と針が同じなので、何とかBLACKBIRDを手にして、Blue Point Special EVO.3と比較したいものです。