NASにRoonとDLNAの共存(QNAP NASbook TBS-453DX)
オモチャが到着、週末の楽しみ。
さて、日曜日のオモチャは茄子ならぬNAS
比較のためにスマートフォンを横に置いてみましたが、この小ささ薄さでSSDを4ベイ内蔵するれっきとしたNASです。SSDとメモリをインストールしていきます。
QNAP TBS-453DXにSamsung 860EVO SSD 2TB 2枚をサーマルパッド・アルミヒートシンクとともにインストール
メモリは2GB 2枚が元から入っていますが、16GB 2枚 計32GBをぶち込みます(公式サポートは上限8GBですが、笑)
SSD 2TB 2枚をRAID0でボリューム作成(音楽や動画を入れるだけなので冗長性は必要なく、スピードと容量重視)
メモリも32GBきっちり認識しています。
相前後しますが途中でシステムアップデートが入ります。
早速、音楽や動画をコピーしましたが、これが速い!!しかもほぼ無音。TBS-453DXは10Gbps LANに対応しているので、それで繋ぐとさらに10倍速いはずですが、うちの家はまだ1Gbps LANなのでお預けです。
NASのDLNA機能を有効にして、
DENON PMA-150HでNASの音楽ファイルを、
SONYのUBP-X800でNASの動画ファイルを再生できるようになりました。
USBメモリは要らなくなりました。もちろんスマートフォンやタブレットからNASにアクセスして各種ファイルを再生することもできます。 さて、ここからが本番です。従来のDLNAを使ったネットワーク環境は、NASに保存されたファイルを各ネットワーク機器にそのまま受け渡し、ネットワーク機器側でデコードして再生する方式です。それに対して今話題の「Roon」はまったく違います。PC(あるいはそれに準じる一部のNAS)がRoon Coreになってファイルをデコードし、Roon対応再生装置にストリーミングします。 早速、今回導入したNASにRoon Server(これがRoon Coreになる)をインストール
スマートフォンにRoonアプリを入れて初期設定。 Roon CoreにNASを指定し、
再生機器にRoon testedであるPMA-150Hを指定
再生してみると、PMA-150HにはAir Playと表示されます。RoonはPMA-150HにAirplayを使って接続しているようです(CD品質が上限になってしまうので対策必要)(^^;)
RoonはRoon Coreが稼動するPCのスペックをかなり厳しく指定しており(Core i3以上)、今回のNAS程度のCPUで動くかどうかわかりませんでしたが、一応QNAPの正規輸入元HPには大々的にRoonが動くと書かれており、Roon ServerもQNAPのApp Centerに用意されています。NASのリソースモニターを見ても、それほど重い仕事をしているようには見えません。メモリを32GBも積む必要はなかったかも(笑)
スマホアプリの動作もサクサク快適。RoonはパソコンをCoreにしている方が多いと思いますが、NASにインストールしてスマートフォンアプリで操作することにより利便性が飛躍的に向上すると思います。ちなみにDLNAとRoonはNAS上の同じ音楽ファイルを共用しています。 さてNASにインストールしたRoonですが、驚きました。私は手持ちのCDをすべて非圧縮のWAVにリッピングしているのですが、WAVにはタグ情報が付けられないので、普通のプレイヤーソフトだと「不明なアーティスト」「不明なアルバム」のオンパレード(笑) しかしこのRoonは、ほぼすべてのWAVに独自の情報を一瞬で紐つけてしまいました。
しかも、アルバムにはCD音質またはハイレゾだと周波数とbit数を表示することができます。
アルバムinfoにはファイルフォーマットとダイナミックレンジが表示されます。
また、恐ろしい量のクレジット情報が付加され、クリックすれば該当のアーティストページに飛びます。
アーティストinfoには誕生日や死亡日まで(^^;) いったいどうやってこんな情報を集めたのでしょうか。
これは音が良いとか悪いとかという次元とは別の、完全な音楽体験の変革になるとすっかり感じ入ってしまい、少々お高いライフタイムライセンスを購入してしまいました。