LEICA LEITZ PHONE 1の写り

そもそもスマートフォンのカメラ性能にはまったく期待していませんが、それでもLEICAが監修したスマホ初の1インチセンサーということで、ほんの少しだけ期待して撮影してみました。

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レンズにはLEICAを代表する「SUMMICRON」という名が与えられていますが、F値は1.9であり、SUMMICRONは通常F2のレンズに与えられる名称ですから、何となくチグハグ感はあります。

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レンズは19mm超広角単焦点。私は通常、超広角レンズを使いません。何とか頑張って24mm程度にしてほしかったと思います。そうするとレンズの厚みが出てしまうのでしょう。JPGでは24mm、48mmなどの撮影ができますが、あくまでデジタルズームであり、画質は劣化します。私の場合はスマホでもすべてRAWで撮るので19mm固定となります(マニュアル撮影モードでJPG+DNGに設定)。吐き出すRAWはAdobe標準のDNGですから、撮影すれば自動的にクラウドに同期させて、Lightroomで簡単に編集・加工できます。

RAWで遠景を撮影し、Lightroomでレタッチしました。さすが超広角です。

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遠くの橋をクロップしました。約2020万画素ということで、これくらいクロップしてしまうとザラザラです。

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困ったのは近景です。19mmという超広角なのに最短撮影距離が20cm程度で、これくらいしか寄ることができません(もう少し離れてくださいとメッセージが表示されます)。

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クロップしてこんな感じ。ちょっと画質的に厳しいですね。

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このLEITZ PHONE 1もAQUOS R6も、スマホで日常的にパシャパシャ写真撮影される方は非常に使いにくいと思います。特にお花の写真やテーブルフォトメインの方は絶望的でしょう。逆に言うと写真の知識がある程度あって、編集加工する前提であれば使えないことはないですが、特に写りが良いということでもないので積極的に使いたくなるわけではありません。

「LEICAが初めてLEICAブランドで売り出したスマートフォンの初代」というところに価値を見出せる方にのみ訴求する商品だと思います。