LINN Majik DSM/4 導入&セットアップ

8月7日のYouTubeでのワールドプレミア直後に予約したネットワークプレイヤーアンプがグラスゴーから届きました!!「このシールが破られていたら受取を拒否しろ」と書かれていますが、破られています(笑) 日本到着後にLINN Japanが検品しているからだと思われます。

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今朝8時からセッティングを開始し、今まで掛かりました。体系的な説明書がまったくないこの黒い箱のセッティングは並大抵ではありません。こんなものを売る販売店はサポートが大変です(笑) 私はこういうのが大好物なので終始ワクワク。

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Majik DSM/4設定の手順 (1) Majil DSM/4本体を有線LANまたはWi-Fiでネットワークに接続(Wi-FiWPSでの自動接続設定のみで手動設定がないのに面食らいました。DHCPオフで固定IP振っている家はこの時点でアウト) (2) PCにKonfigというアプリをインストールしてネットワーク経由で各種設定しますが、本国グラスゴーのサーバ上で設定することもでき、そちらの方がわかりやすく、設定項目も多いのでオススメ。

Konfigの画面

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(3)コントロールアプリのKazooスマートフォンやPCにインストールすると、付属のリモコン以外でもMajil DSM/4の操作ができます。でもリモコンが一番使いやすい。

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ここまでまともなセットアップマニュアルは一切無し。そして日本語化は一切されていません。普通の量販店で販売できるような代物ではありませんが、すべての設定を解明したあとの達成感は確かにあります(笑) RoonがダウンコンバートせずにMajik DSM/4に音を送り出してくれるのを確認して完了。

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LINN Majik DSM/4はいわゆるアンプ内蔵ネットワークプレイヤーなのですが、それだけでなく、4つのHDMI入力を持ち、それを一括してテレビモニターに送ってくれるHDMIセレクターの側面も持っています。しかもHDMI出力はARC(Audio Return Channel)対応ですからテレビの音声を逆にMajik DSM/4に送ることもできます。映像はすべて4K対応で、ソース切替操作により映像と音声がセットで切り替わるのがとても便利。また、SACDの音声もBlu-rayプレイヤーからHDMIで入力するので、後付けのHDMI音声分離機を使用せずに176kHz/24bitで再生することができます。Roonの再生もDENONやMarantzのように上限44.1kHz/16bitのAirPlayではなくLINN独自方式で、最高192kHz/24bitで再生することができます。とにかくシンプルで高性能、おかげでオプティカルが2本、コアキシャルが1本、HDMI音声分離機がいらなくなりました。

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アナログが鳴りました。記念すべきトップバッターは、ヒラリー・ハーンのバッハ、バイオリン協奏曲。レコードを買うとなぜかCDが同封されていました(笑) その優しくふくよかな音に家内が感動していました。私はまだまだやることが一杯で余裕がなく、じっくり聴くのは明日以降に持ち越しです。

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LINNが提供するSpace Optimizationについて。LINNのサーバ上のMy accountでまずはスピーカーのメーカーと機種を選択(うちのELAC VELA FS407は選択肢にありました)。部屋の形とサイズを50cm刻みで作図し(もっと細かい作図も可能)、スピーカー設置場所とリスナーポジションを決めます。天井の高さ、壁、床、天井の構造と材質を指定し、部屋の温度と湿度も入力。計算ボタンを押すと、数分でうちのリビング専用設定が降臨しました。設定はオンオフ可能なので聞き比べができます。設定前はスピーカーの方で鳴っていた音が、まるでコンサート会場で聴いているように変化。家内でブラインドテストしてキチンと言い当てたほどの効果です。部屋特有の定在波を計算して、それが多く発生しないように音出ししてくれるようです。設定はいくつでも可能。季節ごとに設定しておくと良いかも知れません。

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ベルリンフィル デジタルコンサートは48kHz/24bitで受けている模様。DENON PM-150Hは44.1kHz/16bitでした。

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家族でアナログレコードとデジタル音源とを聴き比べ(同じ録音で)、全員一致でアナログに軍配が上がりました。心理的要素は多分にあると思いますが、ウチのシステムでは明らかにレコードの方が心に響きます。デジタルアンプを経由しているのに、不思議。

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