SACDをハイレゾでデジタルアンプに接続する

ネットワークオーディオを新調したのですが、ディスク再生もできた方がいいなとプレーヤーを物色。CDだとパソコンでリッピングしたWAVファイルをUSBメモリに入れて再生するのと本質的に同じなので、クラシック音楽に多いSACDスーパーオーディオCD)も再生できるSACDプレーヤーを調べました。そこで初めて知ったのが、SACDプレーヤーでSACDを再生するとき、デジタル出力が著作権法の絡みでCD品質並み(44.1kHz/16bit)にダウンコンバートされてしまうということ。つまりSACDSACD品質でデジタル出力できない。 私のアンプはフルデジタルアンプなので(アナログ入力もありますが)、折角ならデジタルで入力したい。アナログで行くとすれば、SACDプレーヤー内でD/A変換、デジタルアンプ内でA/D変換して増幅した後にD/A変換、計3回もデジタルとアナログを行ったり来たりする必要があり、まことにややこしいのです。法律上、SACDSACD品質のままデジタル出力できるSACDプレーヤーは世の中に存在しないらしいので、SACDプレーヤーの導入は一旦断念しました。 しかし、一度思い付くと諦めきれず色々調べていると、ブルーレイプレーヤーならSACDをPCMに変換してハイレゾで出力可能という情報が。光・同軸デジタル出力はダウンコンバートされるが、HDMI出力からは機種によっては176.4kHzで取り出せるかも知れない。AVアンプならそのままHDMIで入力可、ステレオアンプにはHDMIからデジタル音声だけを取り出して入力できると。これは良い情報です。 早速ブツを注文

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ソニーブルーレイプレーヤー Ultra HDブルーレイ対応 UBP-X800(最新のX800M2でないのには理由が)

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サンワサプライ 4K/HDR対応HDMI信号オーディオ分離器 VGA-CVHD8(2020年7月下旬発売の4K対応最新機種)

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接続方法は2通りあります。UBP-X800にはHDMI出力が二つあり、HDMI1は映像と音声、HDMI2は音声のみ出力するよう設定できます。ひとつ目の方法はHDMI1をVGA-CVHD8に接続し、VGA-CVHD8から映像をテレビに、音声をオプティカルでアンプに送る方法。ふたつ目はHDMI2をVGA-CVHD8に接続し、VGA-CVHD8から音声をオプティカルでアンプに送り、映像はUBP-X800のHDMI1から直接テレビに送る方法です。どちらの方法でもSACDを176.4kHzでアンプに送り込むことができますが、私は後者の映像・音声分離方式を選択しました。 UBP-X800の設定 当然ですが、SACD/CDハイブリッド盤を再生したときにSACD層を再生するよう設定

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デジタル音声出力はPCMに固定

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HDMI音声出力はHDMI2に固定

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VGA-CVHD8の設定 モード切替スイッチはTV・BITSTREAM・2chから選択しますが、ウチのテレビ(三菱電機 LCD-A58RA1000)との組み合わせでは、BITSTREAMモード時のみ176.4kHzが出力されました。

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SACDを176.4kHzでDENON PMA-150Hに送り込むことができました(^^)

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次は、44.1kHzとの音の違いを聞き分けることができる耳が必要です(笑)