モニター作業用色空間と印刷確認用色空間

Adobe RGBの白色点の色温度は6500Kが基準となっているので、モニターを6500Kでキャリブレーションしましたが(輝度はモニター推奨の160cd)、印刷写真を扱うとなると別の考え方が必要です。

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印刷された写真はそれ自体が発光せず反射光を見ることになりますが、一般的な昼光色(蛍光灯の昼白色ではない)の反射光は5000Kと言われています。
そこで、印刷した写真を昼光下で見た状態をモニター上に表示して現像できるよう、5000Kでキャリブレーションしてみました(輝度は少し落として120cd)。

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ASUS ProArt PA32UCX-Pはキャリブレーション結果をユーザーモードに2種類登録できるので、6500Kと5000Kをそれぞれ登録し、作業に応じて切り替えます。
実際に6500Kと5000Kを比べてみると、通常の作業時は5000Kだとかなり黄色く見えます。しかし部屋を真っ暗にしてモニターだけを光源にした場合、あら不思議、写真がとても自然に見えるのです。この暗室状態で6500Kにすると、今度はかなり青白く見えます。
ということで、写真現像時のモニター環境が整ったので、あとは印刷するだけなのですが、発注したCanonのプリンターがメーカー欠品で納期不明(^^;)