S40 スピーカー取付 挫折と妥協

HERTZ MLK165のネットワーク実物を見てから、俄然バイアンプ接続したくなってきました。純正4chアンプのフロント2chをフロントツイーターへ、リア2chをフロントミッドバスに入力し、リアスピーカーは完全に殺してしまいます。こうすれば、純正オーディオのフェーダーでフロントツイーターとミッドバスのバランスを簡単に調整することができるので非常に便利です。またバイアンプ接続の音にも興味がありました。 しかしバイアンプ接続するためには、 ・フロント2chのスピーカーラインをネットワークへ入力する ・リア2chのスピーカーラインをネットワークへ入力する ・ネットワークからツイーターへ出力する ・ネットワークからミッドバスへ出力する ネットワークを何処に置くにしても、少なくとも片側1ペアのケーブルをフロントドアに新たに引き込まなければなりません。しかし、S40のフロントドアヒンジの配線部は室内側から全く手が届かず、ダッシュボードを外さないとアクセスできません。配線通しツールを使えば何とかなりそうな気もしましたが、この時点で私の中の悪魔は「楽をしろ、楽をしろ、S40だろ」と囁いています。なのであっさり挫折(笑)、方針変更して当初予定通りドア内にネットワークを設置する簡単取付で妥協しました。 まずはツイーターの取付。純正ツイーター部にMLK165のツイーターML28をインストールします。ML28はスモールチャンバーを装着して奥行を抑えています。カタログではスモールチャンバー装着時の奥行は9mmでしたが、実測すると7~8mm程度です。純正ツイーター取付部の奥行は一番浅い部分で9mmですからバッチリ入ります。また、純正ツイーター取付穴の内径が40mmに対してML28の外径が38.5mmなのでこちらもバッチリ。瞬間接着剤を点付けして穴に入れると、ものの数秒でガッチリ固定されてしまいました。それだけでは心許ないので一応コーキングで固めました。なお、ML28のシルバーのグリルは、装着したままだと純正のツイーターカバーに当たってしまうので取り外しました。それにしてもこのML28は、まさにS40のこの部分のために作られたかのようなツイーターで、難しい条件をクリアして、見た目ストック状態での取付が実現できました。28mm口径のツイーターの中ではコンパクトで希少な存在です。

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さて次にネットワークの取付です。私の腕ではフロントドアに新たなスピーカーケーブルを通すことが不可能だったので、ドア内にネットワークを設置する必要があります。しかしMLK165のネットワークMLCX20は縦18.5cm、横12.5cm、高さ4.5cmと大柄で、狭いS40のドア内にはうまい設置場所が見つかりません。仕方がないのでケースを分解して基盤のみをインストールすることにしました。場所はドア後部の下部で、ドア広しといえどもここしか空間がありません。しかもインナーパネル側に平らな場所は全くなく、内張側に固定するしかありませんでした。エポキシ樹脂の接着パテで基盤の四隅をしっかり固定し、残りはコーキングで固めます。運転席側のHFCはON、助手席側はOFF、レベルは左右ともメーカー推奨の-3dBとしました。追記:ネットワーク(インラインネットワーク等の超小型ネットワークを除く)をS40のフロントドア内に装着する場合、私が装着したこの場所しかないと思います。その際、ネットワークの厚みは30mmまでが許容範囲です。

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内張側にネットワークを付けたので、同じく内張側に付いているツイーターにはスピーカーケーブルを直結し、スピーカーラインからの入力とミッドバスへの出力は、4極カプラーを買ってきてワンタッチで着脱できるようにしました。

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少し手こずりましたが、あとはサウンドウェーブメイワさんからインナーバッフルとミッドバスが届いたら完成です。