S40スピーカー交換準備
S40に装着したJBL P662Sが今ひとつ気に入らないので悶々としていましたが、結局交換を決意。全く我慢が足りない自分が情けない。。。
すっかりJBL P662Sを取り外して元通り(笑)いつものようにコーキングを全て取り去るのに四苦八苦(笑) 今回は大きなスピーカーを取り付けるので、事情が許す限り大きなインナーバッフルにしたいということで、真面目に型を取りました。サウンドウェーブメイワさん、またまた宜しくお願い致します。左右の型紙は1枚を裏表にしただけで、完全に左右対称です。
次に純正ツイーター部の詳細調査。ツイーターカバーはグリル部分が出っ張っている独特のデザイン。カバーを取り去るとツイーターのお出ましです。ボンド等で固定されているわけでなく、複数のツメで止まっているだけなので、細いマイナスドライバーでツメを押して外します。
純正ツイーターはこんな感じです。このコンデンサだと、どのくらいの周波数でローカットしていることになるんですかね?
ツイーター取付ホールの直径は40mm。しかしツイーターのすぐ奥にサイドベンチレーション用ダクトが通っていて、一番余裕のない場所で奥行9mmしかありません。
さて今回選択したスピーカーは、HERTZのMLK165 2way System、MILLEシリーズの中でもコストパフォーマンスを重視したシステムです。日本語ページはこちら。
HERTZ/MLK165
定価(1ペア) 77,700円
スピーカータイプ 2Way ML28+ML165+MLCX20
再生周波数帯域 35Hz~25kHz
定格入力 150w
入力インピーダンス 4Ω
出力音圧レベル 92.0dB
クロスオーバー周波数 2.5KHz:12/12dB/oct
ウーハー取付穴口径 144mm
ウーハー取付奥行 76mm
ツイーター取付穴口径 38.5mm
ツイーター取付奥行 17mm(big chamber) 9mm(small chamber)
コストパフォーマンス重視とは言っても、ミッドバスML165のV型コーンは、EOSに装着しているML1600のコーンと全く同じもの。ML165のV型コーンはEOSに付けたML1600とは色が違う(シルバー)。本国ページで調べるとML165は「The cone fiber made from cellulose」と書いてあり、ML1600の「Water repellent pressed paper」とは違うよう。アルミダイキャストフレームもは全く同じで、唯一マグネットがML1600のネオジウムに対してフェライトになっているだけ。そのせいで、ユニット重量はML1600の1220gに対して1700gと超弩級です。ツイーターML28は、コットンとシルクをある割合で混ぜた素材の28mmドーム。スモールチャンバーとビッグチャンバーを付属し、1kHz前後から再生可能なワイドレンジツイーター。クロスオーバーも2.5kHzと相当低めです。ネットワークはバイアンプに対応し、上下とも12/12dB/octでカットする本格的なもの。面白いのは、HERTZ特有のHFC(High Frequency Contour)という機能。リスナー側スピーカーとリスナーとの間の角度(近い方のスピーカーは自分に対する角度が大きくなるので、特に高音域が減衰する)による音の減衰を補正してくれるようです。S40は私一人で乗ることが殆どで、尚かつ細かな調整機能を持たない純正ヘッドを使うので、この機能による効果が非常に楽しみです。更にHERTZのハイエンドMLK2やMLK3に付属する巨大ネットワークになると、TAD (Time Alignment Device)というタイムアライメント補正機能までついているのですが、このMLK165システムにはありません。何れにしても、このMLK165システムのコストパフォーマンスは非常に高いのではと思います(同等内容のFOCALなら10万円弱)。
さてS40にこんな大柄なスピーカーを取り付けて大丈夫か?ということですが、たぶん大丈夫です。
ミッドバス(バッフルはアピトン×2層 36mm)
☆ドア内部側クリアランス(45mm→今日測ったら50mmくらいはありそう)
76mm(ML165取付奥行)-36mm(バッフル厚)=40mm<45mm
☆内張側クリアランス(47mm)
36mm(バッフル厚)+80mm(ML165全長)-76mm(ML165取付奥行)=40mm<47mm
☆スピーカー取付穴径(140mm)
車体側スピーカーホールが140mmに対してML165の外径は144mmだが、バッフルで嵩上げする分、外径が小さくなるので140mmのホールでも収まる。
ツイーター
☆純正ツイーターホール 40mm>38.5mm(ML28取付穴口径)
☆ツイーター奥行クリアランス 9mm=9mm(ML28 small chamber)
奥行が少し微妙なのと、ML28のグリルが純正ツイーターカバーの内側に当たらないかどうかはやってみないとわかりません。
スピーカーはサウンドウェーブメイワさんに発注済み。今日作成した型紙を元に再度MLK165と現物合わせでバッフルを作成して頂きます。