現在市販されているレンズで月を大写しにできるか

最近はまっている望遠の世界、焦点距離によって月がどのような大きさに写るのか比べてみました。(私が持っている機材の範囲で)


写真は、700mm(350mm×2倍テレコン)、560mm(280mm×2倍テレコン)、350mm、280mmです。当然写真はクロップしない35mmフルサイズカメラ原寸大で表示しています。これを見ると、35mmフルサイズカメラで700mmでは月を写すのにはかなり不足していることがわかります。

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35mmフルサイズカメラで月を画角一杯に写すには、2000mmのレンズが必要だそうです。センサーサイズが小さくなると、同じ画角でも短いレンズで良くなりますから、APS-Cで約1300mm、マイクロフォーサーズでは約1000mmでOKです。


調べると、35mmフルサイズカメラ用に市販されている入手可能な民生用レンズでは、CANONとNIKONが800mm、その他メーカーは600mmが最長です。CANONとNIKONはさすがですね。


よって、現在誰もが手にすることができる最長の焦点距離はCANONとNIKONの800mmに2倍テレコンを装着した1600mmであり、月をフルサイズカメラで大写しにすることができるレンズは市販されていないことがわかりました。


※今年の5月にCANONがミラーレス用RFレンズの1200mmと2000mmを米国で特許出願したようなので、そのうち出るかも知れません。