Windows PCへのリモートデスクトップ接続(RDP)

Androidタブレットを買ったのでWindows PCへのリモートデスクトップ接続(RDP)を設定してみました。
サードパーティー製アプリを使用しないRDPで一番簡単なのはGoogle Chromeリモート デスクトップです。同じLAN内からはもちろん、外出先等のLAN外からも、いとも簡単に自宅や会社のPCにアクセスできてしまうお手軽さがあります。しかし「あたかもWindows PCを操作しているよう」なレベルには達していません。
一方でMicrosoftのRDPはさすが本家だけあって違和感がなく、Androidタブレットであることを忘れて、あたかもWindows PCを操作しているようです。また、RDP実行中はホストPCが自動的にロックされ、リモートからどういう操作をしているのかが見えません。Chromeの方は丸見えです。

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ただし、接続先PC(ホストPC)はWindows10 HomeではなくProである必要があるのに加え、同じLAN内のPCを接続するのは簡単なものの、LAN外からの接続にはChromeのようなLANの垣根を跳び越えるお手軽さはありません。ルーターのグローバルIPアドレスと、ルーターの静的ルーティング設定が必要になります(ルーターのグローバルIPアドレス宛に来たRDPのパケットをホストPCに渡す設定)。また、RDPに使用するポート番号を安全のため標準のものから変更するのにレジストリを書き換えたり、Windows Defenderファイヤーウォールの設定を変更する必要があります。
ルーターの静的ルーティングの設定ですが、うちのNTTひかり電話用ホームゲートウェイ PR-S300HIでは、この設定が隠しコマンドになっていて、それをどうやったら開けるのかわかるまで1時間くらい掛かりました(笑)
ルーターのグローバルIPアドレスですが、普通の人は毎月数千円する固定IPオプションを使っていないので、プロバイダが勝手にIPを変えてしまいます。IPを変えられると、そのIPで接続設定している場合、アクセスできなくなります。そこで、グローバルIPとドメイン名を紐つけるダイナミックDNSサービス(DDNS)と、DDNSに自動的にグローバルIPの変更を通知してくれるサービスが必要です。私の場合、前者には無料のMyDNS.JPを使用し、グローバルIPではなくドメイン名でアクセスできるようにしました。後者にはDiCEという、グローバルIPを10分間隔で監視し、変更があったらMyDNS.JPに通知してくれるサービスをPCに常駐させました。
これで外出先からも、常に同じドメイン名で自宅PCにRDP接続できるようになりましたが、そのためには自宅PCの電源を常にONにしておかなければなりません。LAN経由でPCの電源を入れるWake on Lan(WoL)の設定をしたいのですが、3時間くらい頑張ってあれこれやっても動作してくれませんでした(^^;) 必要なときは家内に電話して電源を立ち上げてもらいます(笑)

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