Pro-Ject Xtension 9 S-shape 木箱開梱

TechnicsのSL-1500Cで大失敗したあと、私としては異例の長期間(1週間)アナログプレーヤーを研究しました。選択基準は、ある程度「定番」商品(メーカー)であること。どんな音が出て来ようとも「定番だから」と納得できるからです(笑) また、ユニバーサルアームで汎用シェルが使用できる(つまり針交換が容易な)こと、フォノイコライザーが内蔵されていない中級機以上であること。設置場所の問題で横幅46cm、奥行40cm程度に収まること。

実際に秋葉原の高級オーディオ専門店(明らかに場違いな客でした、笑)やヨドバシなどに足を運び、現物を見て回りました。メラビアンによると人が何かを判断するときの情報のうち視覚情報が全体の55%を占めるということですから、プレーヤーそのものの見た目も大事です。最終的に候補として残ったのは、LUXMAN PD-151(日本)、Pro-Ject Xtension 9TA、Pro-Ject Xtension 9 S-shape(オーストリア・ウィーン)の3機種でした。

調べるうちに、LUXMAN PD-151とPro-Ject Xtension 9TAは、先日休業を発表した市川宝石(JELCO)のまったく同じトーンアームを使用していることがわかり、候補から脱落。オリジナルのアームを使っているPro-Ject Xtension 9 S-shapeに決定。Pro-Ject Xtension 9 S-shapeは既にディスコンモデルですが、ヨドバシカメラドットコムに最後の1台が残っており、これを運良くゲットすることができました。

 

Pro-Ject Xtension 9 S-shapeは総重量30Kgの木箱で届きます(^^;)

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いざ、開梱

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D&Mが輸入しているので日本語の取扱説明書も完備

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ツヤなしウォルナットの本体、もちろん伝統のベルト駆動。アームはヨーロッパでは珍しいS字ユニバーサルタイプ。(ヨーロッパでは9割以上がストレートだそうです)

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付属品一式、ダストカバーも付いていますが音に悪影響があるので使いません。手袋やグリス注射器がついているのが面白い(^^) カウンターウェイトは重さ違いで2個付いています。800gの重量クランパーも(^^)

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本体裏面、3点支持で、脚部パーツにはどれをどこに付けるかまで指示があります。信号はトーンアームから直接DIN端子で取り出すタイプで何の回路も経由しません。付属のフォノケーブルは1.2m程度で私の設置環境では届かないので別途注文しました。

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糸で重りを吊すアンチスケーティング機構、これははっきり言って設置が面倒です。針を替えるたびにこれを一度外してからバランスを取り、再度糸を掛けないといけません。その糸をアーム支柱の向こう側の溝に這わせるので、正面からは見えないのです。取扱説明書には「お好みでご使用ください」と書いてあるので、そのうち使わなくなる可能性あり(笑)

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メラビアン的には十分合格な見た目ではないでしょうか(笑)

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プラッターにはあらかじめレコードと同じ素材のリサイクルシートが接着されていて、マットは使用しません。

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脚にはマグネットが組み込まれていてフローティング機構になっているようです。指で押すとぷよっと沈みます。また、プラッターの軸受けもマグネットで浮遊させていて(接触はしている)接点の負荷を軽減しています。

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フォノケーブルが明日届くので、音出しが楽しみです。