四国の旅2日目「R439全線走破」

  二日目は徳島駅前から高知の中村を繋ぐロマンあふれるR439を一日で走破します。距離のリセットもしないし区間距離もよくわからないので、これからR439に逝かれる方にはあまり参考にはなりませんが。。。 地元の人もR438だと思っているこの道ですが、徳島駅前の元町交差点からR439は始まります(併走区間)。今年の選抜に出場した城南高校の脇を抜けて、R438/439は快適な2車線道路。徳島道並みのスピードでクリア(笑) 普通の人はR193に行きなさいと言わんばかりの分岐点以降、R438/439は狭路になり、峠を一つ越えてR492と分岐。 43902.JPG43903.JPG 川上から先で本格的な山岳区間に入ります。 43904.JPG 岩山の断崖絶壁を縫うように走ります。落ちたら真っ逆さま。ガードレールはありますが。 43905.JPG43906.JPG 剣山(「つるぎさん」ですが地元の方は「けんざん」と呼びます)への登山口である見ノ越に7時半に到着。山岳区間に入ってすれ違った車は1台のみ。快走です。 43907.JPG43909.JPG うどんを食いながら時間を潰して、8時始発のリフトに乗ります。上の西島駅までは所要時間15分。そこから40分ほど歩くと剣山山頂なのですが、私は先を急ぐ身。登頂は諦めました。 上がR438で貞光へ、下がR439で祖谷へ向かいます。R438との併走区間がおわり、道路標識もR439(よさく)となります。 43910.JPG43912.JPG ちょっとばかりR438を貞光方面に走って剣山の山容を確かめたあと、見ノ越へ引き返してR439を奥祖谷かずら橋へ向かいます。昨日ルノーネクストワン徳島の久保社長から「祖谷のかずら橋より良いよ」と進められた景勝地です。とても綺麗な祖谷川の流れに、男橋、女橋、野猿の3本がかかっています。高所恐怖症気味な私は、どの橋も見物しただけで渡りませんでした(笑) 正直に白状すると、一番低いところにかかっている女橋を渡りかけたのですが、怖くて5歩くらいで引き返しました(爆) 43915.JPG43916.JPG さて、ここでサプライズ発生。なんと駐車場に戻ってきたら「こんにちは!」と声を掛けられました。 何とデミオだと思った車(笑)はルーテシアRSで、わざわざ鳴門から追いかけてきてくれたアコウさんでした。 こんな日本を代表する秘境でまさかのルーテシアRS仲間との出会いがあるなんて信じられません。もう嬉しくて嬉しくて。 43918.JPG 大豊までご一緒して頂けるということで、R439をしばしランデブー走行。 43920.JPG43921.JPG 平家の落人伝説のある東祖谷の落合集落では、藁葺き屋根の江戸時代からある住宅の前でルノーの販売展示会?(笑) 先日訪問した下栗の里と相通じるものがありますが、こちらの規模の大きさには圧倒されます。 43919.JPG43922.JPG 落合集落を経て、しばしR439を離れて「祖谷のかずら橋」へ。こちらは大歩危小歩危とつながるメイン観光地だけあって、観光バスやマイカーでの観光客がいっぱい。一人なら絶対に渡っていませんが、アコウさんの「せっかくだから渡りましょうよ」の一言で渡ることに。みごと、腰を大きく引きながらも渡りきることができました(笑) 43923.JPG43924.JPG かずら橋のたもとでしばしお茶休憩。徳島の話、鳴門の話、高校野球の話、ルノーの話と話は尽きません。 さて、かずら橋渡橋の感動もさめやらぬ間に県道をR439に引き返し、道は京柱峠への登坂区間に入ります。前情報がとにかく「酷い区間」なので気を引き締めて。 43927.JPG43928.JPG う~ん、印象としては紀伊半島のR371並の酷道ですが、区間が短いのでストレスはさほどでもなく、比較的あっさりと京柱峠へ。一部の酷道マニアの方のサイトはちょっと大袈裟ですね。峠の眺望と涼しさが最高。遠く落合の集落を見ることもできます。43929.JPG43930.JPG 峠でもルノー販売展示会(笑) 43931.JPG43932.JPG 峠名物しし肉うどん。臭みも全くなくて美味しい!! 43933.JPG 京柱峠徳島県高知県の県境ですが、高知側のR439は予算ついてます。大豊から京柱峠に登る路面は、徳島県側に比べて明らかに舗装が良く快適です。 さて、R32との併走区間を経て高知道の大豊ICでアコウさんと涙のお別れ。素晴らしい方で、一瞬でお友達になることができました。絶対にまたどこかでお会いしたいです。ありがとうございましたm(_ _)m 中間点である大豊を過ぎると、徳島道並みのスピード(笑)で走れる快走路。R33との併走区間が終わる仁淀川町大渡までかなりの距離を稼ぐことができます。 43934.JPG43935.JPG 途中、仁淀川にかかる沈下橋(ちんかばし)を発見。寄ってみました。県下最古だそうです。だれも渡りに来ないので、写真撮り放題。 43937.JPG43939.JPG 仁淀川町大渡でR33とお別れすると、本来のR439に戻ります。でも道幅は広め。 43940.JPG43941.JPG さて程なくトンネルの手前でこんな看板を発見。四万十源流点!! しかし10㎞くらいの山道を走って辿り着いたのは、「四万十源流点まで徒歩25分の場所」(爆) だまされた~もちろん断念し、しかし冷たくて美味しいお水を頂戴しました。 43942.JPG43943.JPG R439に引き返し、R197との短い併走が終わると、今回けっこう精神的につらかった区間に突入。R197から別れて土佐大正に至る約50kmの区間です。とにかく細く、とにかく長い。ずっと川沿いを走るグニャグニャの細路。しかもたまに車通りもあるので気が抜けません。しかし所々に現れる風景に心洗われます。 43944.JPG43945.JPG ようやく土佐大正に出たら、まだ国鉄が走っているようなので寄ってみました(笑) 43946.JPG43947.JPG そしていよいよ、土佐大正から杓子峠を経て中村に至る最終区間。今回の最酷区間。完全に忘れられた道という感じでした。峠でちょうど日没。 43949.JPG43950.JPG 19時半に、R439の終点である四万十市(旧中村市)に到着。 43951.JPG R439全長340kmあまり、13時間半で駆け抜けました。 剣山での時間つぶし+リフトで1時間、R439を逸れてかずら橋観光で1時間、四万十源流点への林道ツアーで30分以上を費やしたので、実質は休憩含めて11時間ほどで駆け抜けた感じでしょうか。心地よい疲れで食事に突入です。 ゴリの佃煮、川エビ、そして川の汽水域で採れるアオサです。特にアオサが美味。四万十の天然うなぎと、四万十の川の水を使った養殖うなぎを食べ比べ。圧倒的に天然がうまいので、養殖は残してしまいました。 43952.JPG43953.JPG カツオの塩たたきと四万十の鮎。醤油のたたきはどこでも食べられるので、塩たたきを試してみました。なかなか日本酒に合います。 43954.JPG43955.JPG この日はよさこい祭りだったので、NHKで中継を見ながらいつの間にか眠りへ。 なかなか充実の一日でした。とくにアコウさんとの出会い、そして別れがとても印象的でした。一生の想い出になりました。